脳と心の科学

内分泌系(endocrine system)

内分泌系(endocrine system)とはホルモンを分泌する器官のことで、ホルモン(hormones)を分泌する腺なので、内分泌腺(endocrine gland)ともいう。神経系は筋や腺を直接活性化して急速に変化・・・

脳の非対称性

大脳半球の形状は一見するとほぼ左右対称に見えるが、右半球は脳の広くさまざまな部分と結ぶつく長い神経線維を含んでおり、左半球はそれよりも短い特定の領域間を結ぶ神経線維を多く含んでいる。また、大脳半球の機能が非対称であること・・・

神経系の基本的な構成

神経系(nervous system)と言うのはすべての神経組織の総称になり、また、神経系には中枢神経系((central nervous system)CNS)、末梢神経系((peripheral nervous sy・・・

ニューロンの構造と働き

ニューロンは神経系の基本単位であり、情報を他のニューロンや内分泌線、筋肉に伝える細胞で、形状や大きさは様々であるが、一定の共通の特徴をもっている。 ニューロン(neuron)の構造 細胞体(体)からは樹状突起(dendr・・・

脳の構成と機能

脳は位置によって、前脳、中脳、後脳の3つの領域に分けられる。また、中脳、橋、延髄は、まとめて脳幹(中心核)と呼ばれることもある。 ①前脳(forebrain) 視床下部(hypothalamus)、視床(thalamus・・・

記憶術(mnemonic systems)

記憶しにくい材料を速やかに多量に記憶する記憶術(mnemonic systems)は、ギリシアの昔からあった。記憶術者はでたらめに並べた50個もの数字をたちどころに記憶して見せて劇的に人を驚かす。しかし、記憶術者に意味の・・・

誤記憶と正常記憶

これまでの節で説明あるように、記憶の多くは正確さを欠いている。最近、心理学者や神経科学者たちは、まったく起きていない出来事を人が確信をもって思い出すときに生じる偽記憶(memory illusions)をもたらすさまざま・・・

構成的記憶(constructive memory)2

私たちが心の中である記憶をたどるたびに、その記憶はいくらか変化する、記憶の形成の最中に、推論を生み出し、なおかつ、これらの推論を記憶の一部として貯蔵するかもしれない。 私たちが知っていることや、過去に学習したほかの事実に・・・

構成的記憶(constructive memory)

有名なスイスの発達心理学者、ジャン・ピアジェ(Jean Piaret)は、かつて自らの幼児期における鮮明な記憶を記述した。その記憶は鮮明でかつ具体的であった。しかしこの鮮明でかつ具体的な記憶は後に単に誤りではなくでっちあ・・・

幼児期健忘

人間の記憶の最も顕著な特徴の一つが、誰もがある種の健忘を経験するということである。たとえ生後1年間の経験は、最も豊富であったとしても、この時期に起きた出来事をだれも実際に再生することはできない。この興味深い現象は最初にフ・・・

潜在記憶とプライミング

プライミング(prming)のもとになる「prime」は「準備する」とか、ポンプの「呼び水をする」といった意味で、心理学用語としての「プライミング」は、文字、単語、図形などの刺激を以前に観察していた結果、初めて示された刺・・・

健忘 (amnesia)

潜在記憶についてわかっていることの多くは、健忘 (amnesia)、すなわち記憶の部分的喪失を患っている人々から学ばれてきた。脳の損傷によって、知覚や注意、一般的機能などは高く保たれているのに記憶のみが選択的に障害される・・・

記憶と学習の神経学的な基礎

一度経験したことが後になって思い出されるためには、その経験が脳の活動や構造の変化として保たれることが必要である。その実態にはいくつかの考え方がある。 1つの仮説は力動説で、経験によって生じた脳の生理的活動がそのまま持続し・・・

潜在記憶と顕在記憶

長期記憶には、次のようないくつかの種類がある。 ①【個人的な経験の記憶】 たとえば、「今年の冬休みに友人と北海道にスキーに行った」というような記憶である。 ②【一般的な知識の記憶】 私たちは、スキー板をどのような形状でど・・・

フラッシュバルブ記憶 (flashbulb memory)

感情が記憶に影響する第二の方法は、フラッシュバルブ記憶 (flashbulb memory)である。フラッシュバルブ記憶とは、感情が強く喚起される重大な出来事を知ったときの周りの状況についての鮮明で比較的永久的な記録であ・・・

長期記憶 (long-team memory)

新しく入ってきた情報のうち、あるものは秒、分よりももっと長い時間にわたって記憶される。これが長期記憶 (long-team memory)でる。 なにかを記憶しようとするときは、そのことを繰り返し見たり聞いたりする。そし・・・

符号化 (encoding)

前項目での「短期記憶 (short-term memory)と作業記憶 (working memory)」の作業記憶の部分で説明したように、短期記憶に似た性質で心的計算をするための「作業空間」としての短期記憶を作業記憶 ・・・

短期記憶 (short-term memory)と作業記憶 (working memory)

感覚のうちで、注意を向けられた情報だけが感覚記憶から次の記憶貯蔵へと移される。この記憶貯蔵を短期記憶(short-term memory:STM)と呼ばれ、この記憶は保持の時間が秒単位程度の短い記憶である。 一方、それよ・・・

感覚記憶(sensory memory)

記憶はその保持期間により幾つかの状態が存在し、まず感覚器官を通して環境から獲得される情報は感覚記憶(sensory memory)や感覚情報保存(SIS)と呼ばれる短時間(1秒以内)しか持続しない記憶に入る。 前項目の「・・・

三つの記憶貯蔵庫

記憶の三つの段階は、すべて同じ場所で同じように働くわけではなく、当該の場面が材料を(1)1秒以内の間、(2)およそ数秒の間、(3)数分から数年にわたるなが期間のいずれかの期間にわたって貯蔵(保持、保存)を必要とするかによ・・・

記憶過程の三段階

人間が学習できるということは、過去の経験の効果を保持できるということであり、このように保持にかかわる過程を記憶という。すなわち、経験によって行動が変化する過程を、新しい行動の獲得という変化で見るとき学習と呼び、その変化の・・・

記憶の三つの重要な区分

今日、心理学者たちは記憶について三つの主要な区分をしている。 第一は記憶の三つの段階に関係をしており、符号化(encoding stage:または「記銘」)、貯蔵(storage stage:または「保持」)検索(ret・・・

内発的動機付けと外発的動機付け

動機づけの研究に対する認知的アプローチでは、個人の自身の行動についての理解と解釈が強調される。すなわちなぜ私たちは何かをすると思うのか、動機づけは何に起因しているのかということである。 例えば「なぜ、あなたはこのサイトを・・・

ヤークス・ドットソンの法則とヘッブの覚醒理論

カナダの研究者ドナルド・ヘッブ(Donald Hebb)は動機づけについての理論(覚醒理論)もまとめ、この観点は行動論的アプローチと生理学的アプローチ間の「隙を埋める」のにも役立っている。 覚醒(arousal)は、生理・・・

長期抑圧 (LTD)と長期増強 (LTP)

眼に空気を吹きつけるなどの刺激(無条件刺激(uncon-ditioned stimulus:US))を与えた場合、その刺激が反射的な瞬目を誘発する。この無条件瞬目反応は、空気を吹きつける前に音などの様な条件刺激(cond・・・

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