生物学的基礎

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【生物学的基礎】進化・遺伝・行動(4)

最近、人格の一部などある種のヒトの形質は、神経伝達物質の受容体に作用する特定の遺伝子によって影響を受けることが研究差たちによって提唱されている(Zuckerman,1995)。 この種の多くは、ある種の心理学的形質を持っている家族を見つけ、...
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【生物学的基礎】進化・遺伝・行動(3)

ある形質は単一遺伝子により決定されるが、多くのヒトの特徴は複数の遺伝子によって決定され、多因子遺伝(polygenic)という。知能、身長、情動などの形質は別個の種類に分かれることはなく、連続的変化を示す。 ヒトの多くは鈍くも優秀でもない。...
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【生物学的基礎】進化・遺伝・行動(2)

自然淘汰は遺伝子(genes)に作用するが、それは基本的遺伝単位を形成するデオキシリボ核酸(DNA)分子の部分である。私たちが親から受け取り、子孫に渡す遺伝子は身体の個々の細胞の核にみられる構造である染色体(chromosomes)によって...
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【生物学的基礎】進化・遺伝・行動(1)

心理学の生物的基礎を十分に理解するためには、進化と遺伝的影響についても若干知る必要がある。何百万年以上もすべての生命が進化を続けており、環境要因が神経系の組織化と機能に重要な役割を果たしてきている。 チャールズ・ダーウィン(Charles ...
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【生物学的基礎】内分泌系(endocrine system)

内分泌系(endocrine system)とはホルモンを分泌する器官のことで、ホルモン(hormones)を分泌する腺なので、内分泌腺(endocrine gland)ともいう。神経系は筋や腺を直接活性化して急速に変化する身体活動を制御し...
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【生物学的基礎】脳の非対称性

大脳半球の形状は一見するとほぼ左右対称に見えるが、右半球は脳の広くさまざまな部分と結ぶつく長い神経線維を含んでおり、左半球はそれよりも短い特定の領域間を結ぶ神経線維を多く含んでいる。また、大脳半球の機能が非対称であることは失語症や分離脳から...
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【生物学的基礎】神経系の基本的な構成

神経系(nervous system)と言うのはすべての神経組織の総称になり、また、神経系には中枢神経系((central nervous system)CNS)、末梢神経系((peripheral nervous system)PNS)に...
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【生物学的基礎】ニューロンの構造と働き

ニューロンは神経系の基本単位であり、情報を他のニューロンや内分泌線、筋肉に伝える細胞で、形状や大きさは様々であるが、一定の共通の特徴をもっている。 ニューロン(neuron)の構造 細胞体(体)からは樹状突起(dendrites)と呼ばれる...
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【生物学的基礎】脳の構成と機能

脳は位置によって、前脳、中脳、後脳の3つの領域に分けられる。また、中脳、橋、延髄は、まとめて脳幹(中心核)と呼ばれることもある。 ①前脳(forebrain) 視床下部(hypothalamus)、視床(thalamus)、下垂体(pitu...