脳と心の科学

味覚-味覚系

味覚は、本来、独立した一つの感覚である。ひどい風邪の場合でさえ、私たちは、塩味の食べ物と塩気がない食べ物を区別できる。以下の説明においては、特定の物質の味に言及するが、味わう物質が、味を決定する唯一の要因ではないことに注・・・

嗅覚-嗅覚系

嗅覚(olfaction)は、私たちの種の生き残りの助けとなる。腐った食べ物や漏れたガスなどの検出するために必要であり、におい感覚の喪失は、食欲不振を生じかねない。ほかの動物の生き残りのためにはさらにいっそう必要不可欠な・・・

時間説と場所説

色覚に関してと同様に二種類の理論が、耳が周波数をどのように符号化して音の高さに変えるのか、を説明するために提案されている。 最初の理論は、1886年委イギリスの物理学者ラザフォード卿(Lord Rutherfold)によ・・・

音の強さと高さ

私たちは、周波数範囲の両端近くの音よりも中間周波数のよく認識できる。図1は、音の強さに対する絶対閾を周波数の関数として示している。その結果、図に示されているよりも閾が高い。聴力不足には基本的に二種類ある。 伝音性聴力損失・・・

聴覚系

聴覚系は、両耳と、脳のいくつかの部分と、さまざまな連結神経伝導路からなる。第一の関心は耳であるが、大部分が助骨の内部にある聴覚器官全体を含む。 目と同じように、耳も二つの構造を含む。一つの機構は音を増幅して受容器へ伝達す・・・

聴覚-音波

視覚とともに聴覚は、環境に関する情報を得る主要な手段である。聴覚が生じるのは音圧の小さな変化が内耳の膜組織を前後に動かすことができるからである。 音波 音は、風が木の枝の間を勢いよく吹き抜けるときのように、物体の運動や振・・・

三原色による等色

この手掛かりの価値を述べる前に、意味することに二つ言及する。第一に、混色のためのこの配合には重要な実用的効果がある。一つの良い例は、TVや写真撮影における色の再現が広範囲の色をたった三つの原色の混合によって生み出すことが・・・

視覚-4-色を見る

すべての可視光線(実際にはガンマ線から電波までのすべての電磁放射線)は、波長を別にすれば互いによく似ている。私たちの視覚系は波長を色に変える。 異なる波長は異なる色を生じる。特に、短い波長は(450~500ナノメートル)・・・

視覚-3/パターンを見る

視力(visual acuity)とは、細部を解析する目の能力のことで、視力を測定する方法はいくつかある。 一番よく見られる測定器具は、検眼士の部屋にあるおなじみの視力検査表である。この表は、1862年にヘルマン・スネレ・・・

視覚-2(感度)

光に対する感度は、桿体と錐体によって決まる。桿体と錐体には、三つのきわめて重要な違いがあり、それらが、知覚された強度すなわち明るさにかかわるたくさんの現象を説明する。 一番目の違いは、桿体と錐体とでは、活性化される光の水・・・

視覚-1/視覚系

人間には一般に次の感覚があるとされる。(a)視覚、(b)聴覚、(c)嗅覚、(d)味覚、(e)触覚、(f)体性感覚(たとえば胴体に対する頭の位置の感覚を担う)である。体性感覚は必ずしも強度と質の意識的感覚を生じないので、こ・・・

感覚符号化

感覚系には、それぞれ解かなければならない根本的な問題が二つある。すなわち第一に、入ってくる物理情報、たとえば光を最初の神経表象に変換する方法、そして、第二に、物理情報のさまざまな特徴(たとえば、強度、色相)を、対応する神・・・

閾値以上の感覚

視覚やほかの感覚様相の感覚閾に関する知識は、感覚器官がどのように構成されているかという基本を理解する上で重要である。たとえば目の中の光を感知できる色素の一分子が光の単一の光子に反応するという知識は、光を感知できる色素がど・・・

閾値-絶対閾と弁別閾

どんな感覚系にも、環境から何らかの形態の情報を獲得し、その情報を何らかの形態の脳内神経表象へ変換するという務めがある。したがって、感覚系の仕組みを理解するには二段階必要である。まず初めに、何が特定の形態の環境情報の関与す・・・

感覚と知覚

夜遅く人気のない教会で腰をおろしている姿を想像していただきたい。その姿は深い静けさに満ちているけれども、実際には外界から膨大な量の情報が降り注いでいる。すなわち聖餐台からの光がほの暗く見えるかもしれないが目に入り、街の物・・・

同一性地位の発達

各々の同一性地位は、種々の内容領域(価値観や仕事など)について、「危機」あるいは「探索」という点と、「傾倒」という点で分類している。もともとエリクソンの対極的発想をいかして、何をしたか、しているかを半構造的面接(質問を決・・・

思春期の心理的影響:自我同一性と同一性地位

精神分析家エリック・エリクソン(Erik Erikson)は、青年期に直面する主要な課題は自我同一性(アイデンティティ)の感覚を発達させることであり、「私はだれか」「私はどこへ向かうのか」といった疑問に対する答えを見つけ・・・

青年期の発達

青年期(adolescence)は児童期から成長期への移行期にあたり、およそ12歳から身体的な成長がほとんど完了する10代後半ごろまでとされている。この時期において、若者は性的に成熟し、家族とは異なる個人としての自我同一・・・

自己概念 (self-concept)

もしあなたが18カ月の乳児のおでこに、その子が気付かないように、赤いシミをつけて鏡の前に立たせたら、その子は手を伸ばしておでこについたそのシミに触ろうとするだろう(Gallup,1998)。 このテストはミラー・テストと・・・

愛着(attachment)-2:養育態度

赤ちゃんに見られる愛着の違いを説明するために、研究者たちは、主たる養育者、すなわち母親のとる行動に多くの関心を集めている。その主なものとして、赤ちゃんの欲求に対する応答感受性(sensitive responsivene・・・

愛着(attachment)-1

乳児が特定の人との密接な関係を求める傾向やそれらの人がいることにより安心する傾向は、愛着(attachment)と呼ばれている。当初、心理学者は、母親に対する愛着が発達するのでは、母親が乳児にとって最も基本的な欲求である・・・

初期の社会的行動

赤ちゃんは生後数分内に大人のおおよその表情をまねすることができ、このことは赤ちゃんが社会的なやり取りに対する準備ををして生まれてくることを示唆している(Melzoff&Decety,2003)。 生後2カ月になる・・・

人格と社会性の発達

新生児は生まれて間もないころからかなりはっきりとした人格を持っている。生まれて間もない数週間という早い時期から、活動水準、環境の変化に対する反応、またかんしゃくなどにおいて、個人差がみられる。よく泣く子もいれば、ほとんど・・・

道徳的判断の発達

ピアジェは子どもの思考の発達以外にも、どのように子どもたちは道徳的判断(moral judgment)を発達させるかに興味を持っていた。彼は、子どもたちが道徳的規則や社会的習慣を理解できるかどうかは、認知発達の水準に一致・・・

心の理論・メタ認知の発達

人間は、他者の「こころ」の状態をどれだけ理解し、推量することができるだろうか。また、子どもは、他者の「こころ」の状態を何歳ころになったら理解し、推量することができるようになるだろうか。 このような問題は、最初チンパンジー・・・

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